やっぱり物理が好き

素粒子物理や数学の勉強記録、海外滞在記、その他徒然日記
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 先日の大邸日記でもちょっと書きましたが、いま、マルコム・E・ラインズ氏の

『物理と数学の不思議な関係―遠くて近い二つの「科学」』

を読んでいます。まだ半分も読んでませんが、相当面白いです。物理に応用されている数学の分野を、歴史的背景などとともに解説しています。ここで書かれているような「なぜ、それを考えるにいたったか」という流れを知ると、イメージしやすいです。「ああ、だから、ここでこうなって、これをこうしているのかぁ」みたいな。

 この本を、もう少し詳しく紹介しましょう。

第1章 数学――宇宙の姿を映す鏡 物理と数学の不思議な関係
第2章 自然は隙間を嫌うか アリストテレスからガラスの構造まで
第3章 時空を支配する幾何学の正体 ユークリッドから一般相対性理論まで
第4章 実用主義の絶大な威力 弦の爪弾きから固体中の電子まで
第5章 a×bがb×aでなくなるとき 整数から四元数まで
第6章 準周期的という絶妙な配列パターン タイル張りから準結晶まで
第7章 方程式は単純、解は複雑 ニュートンから量子カオスまで
第8章 絶対役に立ちそうもない理論の効用 ガロアからスーパーストリングまで
第9章 ミクロとマクロをつなぐ架け橋 コイン投げからエントロピーまで
第10章 イボイノシシの赤ん坊は二重らせんの夢を見るか ケーニヒスベルクの橋からポリマーまで
第11章 幾何学は自然を模倣できるか 放物線からフラクタルまで
第12章 一点における速度の深遠な意味 ゼノンからシュレーディンガーまで

 現在、第6章の途中まで読んでいます。
 個人的に一番面白かったのは、やはり第3章の幾何学のお話でしょうか。一般相対論とのからみが面白いけれど、もうちょっと詳しくつっこんでほしかったかも。とはいえ、きっとこの本の範囲を超えてしまうのでしょう。
 あとは第4章のフーリエ解析のお話。
 実はあんまりフーリエ解析って好きじゃないんですが(それでいいのか?)、この章を読んで初めて、面白いと思うようになりました。それだけでも読んだかいがあったというものです。数学の専門書はたくさん持っているけれど、フーリエ解析の本は一冊しかないというくらい、好きじゃなかったのですが……(嫌いとはいわないけど)。その唯一の本を何年ぶりかに手にとりました。ちょっと読み返してみようかな。

 物性に関わる話も、うろ覚えだったり、あまり知らないことだったりして、なかなか楽しく読んでいます。著者はもともと固体物理の研究者のようなので、確かに物性関連のほうが詳しく書かれているように思います。

 最後に、ここで書かれていたアインシュタインとポアンカレの間に交わされた興味深いやりとりを抜粋します。

アインシュタインはポアンカレに向かってこう言った。
「私は数学をやろうと思ったのですが、結局それはやめにしました。なぜなら、数学は現実の世界とのつながりをもたず、何が重要かを教えてくれないからです」
これに対してポアンカレはこう応じた。
「私は若いころ物理学者になりたいと心から思っていたよ。だがそれはやめにした。なぜなら物理学は、何が真実かを教えてくれないからだ」

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この本は知りませんでした。でも、数学の部分は読めそうです。

私も、最近、ゼータ関数(ζ関数)と、生命、物理の4つの力との関連本を読んだので、学問の分野を超えたアナロジーには興味あります。

それについては、またしばらくしたら書きますね。
2005/07/19 21:38 URL by calc [ 編集] Pagetop△
■calcさん
一応、一般向けに書かれた「読み物」なので、
物理の部分も、calcさんでしたら全然問題なく読めると思いますよ。
> 学問の分野を超えたアナロジーには興味あります。
同感です。
その本、面白そうですね! calcさんの記事を楽しみにしています。
2005/07/19 21:57 URL by さとみ [ 編集] Pagetop△
なんとも面白そうな題名の本ですねー。
私には簡単に理解できそうもないですが大学にいる物理・数学専攻の友人から色々な面白い話をきかせてもらっていたので、機会があったら読んでみたいものです(っていうか自分の専門の勉強しろ

さいごの対話の部分ですが、面白いですねー。
私の大学で数学を専攻していた偉大なる先輩
は言っていました。

「Engineeringは全てPureScienceの知識をもとに上手く応用するのが仕事。したがってPureScienceがベースにあるんだよね。
またPureScienceの中でも段階があるのよ。生物を深く勉強して行こうと思うと化学に行き着いて、化学を深く学ぼうと思うとすると物理にいきつくの。でもね、物理を深く知ろうと思うと数学になっちゃうんだよ。数学が全ての根底にあるように思えるでしょ。けど、数学をやっているといつの間にか哲学の世界に迷い込んじゃうんだー。」

だ、そうです。となると私はPureScienceで一番浅いところを学んでいるのかー(笑
2005/07/20 15:07 URL by 大空 響樹 [ 編集] Pagetop△
■大空響樹さん
おお、びっくり! いまちょうど大空さんちにコメントしてきたばかりです(笑)
この本、数学や物理の知識があったらより楽しめるけれど、
なくても十分面白いと思いますよ~ 一般向けですもん。
数学の先輩のお話、そのとおりだと思います(笑)
教育学かなんかで、学問をそういう感じで体系付けたものがあるらしいんですが、
それでも物理はトップに位置していました。
(物理が一番すごいとかいう意味ではないです)
より根本的というか、物理を学んでいれば他の分野もある程度理解できるというか。
でも、物理と数学との関係は、またちょっと違うと思います。
物理を深く知ろうとしなくても、数学は必須ですから(笑)
そして、どんなに深く知ろうとして高度な数学を使っても、物理は物理です。
数学的に正しくとも、物理的に正しくなければダメだし。
生物は、”浅い”というより、”新しい”んじゃないかな?^-^
2005/07/20 15:15 URL by さとみ [ 編集] Pagetop△
初めまして
 拝読させていただきます。
2005/10/05 19:08 URL by 坊ちゃん [ 編集] Pagetop△
■坊ちゃんさん
初めまして、坊ちゃんさん。
この本は面白いですよ、機会がおありでしたら一読してみてください。
今後ともよろしくお願いいたします。
2005/10/05 23:31 URL by さとみ [ 編集] Pagetop△
ありがとうございます。











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